INTERVIEW

オープンデータの収集・活用技術で、HR領域の新たな可能性を広げる(XAION DATA社)

[佐藤 泰秀 XAION DATA CEO × Angel Bridge 林 × Angel Bridge 三好]

2025.11.25

スペシャリスト人材や転職潜在層にアプローチ可能な、オープンデータ活用型のダイレクトリクルーティングを実現するSaaSを提供する株式会社XAION DATA(ザイオンデータ)。 競合が容易に追随できないデータ収集・活用技術と特許を強みとする同社は、2024年4月にシードラウンドにおいて累計4.5億円の資金調達を発表しました。Angel Bridgeも本ラウンドにおいて出資しています。 今回は同社代表取締役CEOの佐藤泰秀氏にご登場いただき、起業の経緯やAngel Bridgeとの関わり、Angel Bridgeから受けたハンズオン支援、今後の展望などを伺いました。
佐藤 泰秀 株式会社XAION DATA 代表取締役
  • 日立製作所新卒入社後、公共システム部門において大規模基幹系システムの導入・構築プロジェクトをPLとして対応。大規模システム更改プロジェクトにおいては、事業所技術賞を受賞。その後、アメリカ・シリコンバレーのAIスタートアップ企業にジョインし、アメリカにて市場開拓やファイナンス関連の業務に従事。アメリカ・日本市場開拓責任者を担い、日本の東証一部上場のHR企業のCVCから調達を実施。本社COOを経て、日本子会社設立および、同社代表取締役に就任。2020年1月、XAION DATAを共同創業。
林 正栄 Angel Bridge株式会社 パートナー
  • 伊藤忠商事にて北米統括シカゴ支店長などを務めた後、1部上場企業取締役、コンサルティング会社代表取締役、エミアル株式会社代表取締役社長などを経て2015年Angel Bridgeを設立し、現在に至る。 慶應義塾大学経済学部卒、ノースウエスタン大学Kellogg MBA修了。
三好 洋史 Angel Bridge株式会社 シニアアソシエイト
  • 2015年、慶應義塾大学経済学部卒業後、西日本旅客鉄道(JR 西日本)入社。2019年、JR西日本イノベーションズの設立とともに出向し、新規事業創出案件に携わる。2019 年Bain & Company に転じ、金融業界や小売業界、家電業界におけるコスト削減や収支構造改革、ビジネスデューデリジェンスプロジェクトに従事。2021 年、Angel Bridge 入社。

XAION DATAが展開する事業とその根幹となる高い技術力

——事業内容について教えて下さい。

佐藤: XAION DATAはその名の通り、データを取り扱う会社です。社名「XAION DATA」の文字を並び変えると「AI on DATA」となる通り、DATA上にさまざまな事業領域のAIをのせて各課題解決に役立てる、という意味を込めています。主に取り扱うのはWEB上で公開されているオープンデータやパブリックデータといった膨大な情報です。弊社はこれらを収集・活用する技術と特許を保有しています。

私たちのビジネスモデルは、集めたデータを使いやすい形に整え、さまざまな事業ドメイン向けのプロダクトやソリューションとして提供することです。

現在のメイン事業は、転職潜在層にアプローチ可能な、オープンデータ活用型のダイレクトリクルーティングを実現するSaaSです。ダイレクトリクルーティングとは、企業の採用担当者が候補者に直接アプローチする採用手法で、人材のマッチング精度が高いことが特徴です。

既存のダイレクトリクルーティングサービスは求職者の登録型が一般的ですが、弊社のプロダクトはオープンデータを活用している為、既存の登録型サービスに登録されていないスペシャリスト人材やミドル/ハイレイヤー人材などの転職潜在層も含めた候補者へのアプローチが可能になります。

また、その他にもオープンデータやパブリックデータを活用して営業支援を行うセールステック領域向けのSaaSプロダクトも提供しています。

——XAION DATAの強みはどこにあるとお考えですか?

佐藤: 大きく二つの強みがあります。一つ目はデータを取り扱う技術力の高さです。様々なオープンデータを収集・統合する独自のアルゴリズムに強みを持ち、多様な事業領域にデータを展開・活用できる技術基盤も有しています。特に、石崎CTOは日立で技術を磨いた後、シリコンバレーのAIスタートアップでもグローバルCTOを務めた優秀なエンジニアであり、彼の存在があってこそ、優秀なエンジニアチームの構築に成功したと言っても過言ではありません。

二つ目は事業を推進するスピードの速さです。私も元々はシリコンバレーのAIスタートアップで事業の立ち上げを経験していました。そこで培ったグローバルなネットワークを生かし、海外の最新トレンドや技術動向をリアルタイムで把握しながら、素早く事業に反映させることができます。特に、WEB上に分散しているオープンデータを収集・統合化して活用するビジネスは、今グローバルでも盛り上がりを見せている領域。海外の先行事例をいち早く取り入れ、日本市場に合わせて展開する。このスピード感が、私たちの大きな強みになっています。

——競合や参入障壁の有無について、どのようにお考えですか?

佐藤:大量のデータを正しく扱うには、まず“データを収集・統合・更新し続けるための基盤”が不可欠です。しかし、この基盤をゼロから構築するには膨大な時間と専門性が求められます。私たちはこの領域に早い段階から投資し、海外での事業経験で培った技術力とドメイン知識を活かしながら、独自のデータ基盤を磨いてきました。

さらに、日本でオープンデータを活用する際に課題となる法制度についても、ガイドライン整備や法改正に向けた働きかけを含め、適切な運用ができる環境づくりに取り組んできました。

こうした技術・データ・制度の三つのレイヤーを揃えている企業はほとんど存在せず、これが私たちの大きな参入障壁になっています。他社が短期間で追随するのは難しいと考えています。

支援の決め手はクリエイティブな事業構想と、スピード感のある成長

——XAION DATAとAngel Bridgeの関わりは、どのような形ではじまりましたか。

林:2023年1月、XAION DATAが取り上げられた日経新聞の記事を読んだことがきっかけでした。オープンデータをダイレクトリクルーティングに活用する事業に関するルールが整備されたニュースとともに同社のことを知り、Facebookから佐藤さんにご連絡しました。

佐藤:まずオンラインで林さんと三好さんとお話しさせていただきました。林さんはAngelBridgeのパートナーでいらっしゃるにもかかわらず、私のようなスタートアップの無名の若手に対しても敬意をもって話を聞いてくださったことが印象的でした。
三好さんもお人柄がよく、加えて事業会社でのご経験があり、知見の幅が広い方だと感じました。XAION DATAが取り組むビジネスと近しいプレイヤーや業界の最新トレンドについて多角的な意見を頂いたのを覚えています。

——Angel Bridgeから投資を受けるにあたって期待や懸念点はありましたか?

佐藤:ハンズオン支援には期待していました。それぞれの領域で先陣をきって事業をしているスタートアップの経営陣とも対等に話せるほどのドメイン知識をお持ちだと聞いていたので。

さらに林さんは豊富なネットワークをお持ちです。営業面での支援も期待していましたし、実際に助けていただいています。

ハンズオン型のVCは経営に過剰に関与するケースもあると聞いたことがあったので、少し懸念はしていました。でも実際は違いましたね。
むしろ私たちのやりたいことや意思を尊重したうえで、重要なアドバイスをいただいています。

——XAION DATAの支援に至った経緯を教えてください。

三好:
最初に強く惹かれたのは、事業そのもののユニークさでした。他社では到底扱えないほど質の高いオープンデータを、大量かつ体系的に収集できる仕組みをすでに構築していた点は、明確な競争優位だと直感しました。

さらに、その基盤を支えるのは、佐藤さんと共同創業者の石崎さんの経験と技術的知見です。単なるエンジニアリングにとどまらず、データベースをビジネスへと橋渡しできる実装力を備えていたことが、非常に面白く、また稀有だと感じました。

そして特筆すべきは、データを「どう事業として成立させ、顧客に価値として届けるか」という視点を、初期段階から持ち合わせていたことです。エンジニアリングの深い専門性と、ビジネスを俯瞰する経営的視点。その両方を同時に持つ経営者は多くありません。

約1年間、定期的に議論を重ねる中で印象的だったのは、常に「対話から次の一手を導き出そうとする姿勢」です。こちらが提示した視点を、単に受け取るだけではなく、自分たちなりに深めて返してくれる。そして次に会うと、もう具体的に試し、前進している。その柔軟さと推進力には毎回感心させられましたし、議論の時間そのものが私にとっても学びと刺激になっていました。

投資を決めるに至った理由は、数値や計画の整合性以上に、こうした佐藤さんの姿勢にあります。経営者と投資家という立場を越えて、同じ未来を描き、具体的に歩んでいけるパートナーだと確信できたことが、投資の決め手となりました。佐藤さんたちとなら、困難な状況に直面しても共に乗り越え、大きな市場を切り拓いていけると信じています。

林: 佐藤さんがアメリカで経験を積まれたことも大きなポイントでした。このご年齢で日本の大企業とシリコンバレーの両方を経験している方は珍しいです。その視点から見た事業構想は非常にクリエイティブで、大きくスケールする可能性を感じました。

クライアント開拓の営業支援から、経営戦略や財務まで幅広く支援

——シードラウンドで累計4.5億円の資金調達を実施されました。それ以降、Angel Bridgeからはどのような支援を受けていますか?

佐藤:営業と戦略の大きく2つの側面で支援をいただいています。

営業の側面では、林さんの豊富な経営者ネットワークを活かした支援を頂き、実際のクライアント開拓にも繋がっています。戦略の側面では、マーケット調査だけでなく、経営戦略に関する壁打ちや、経営会議の進め方、財務に関わるアドバイスなど幅広い領域のアドバイスをいただいています。

私たちはエンジニアの多い会社で、財務やKPIなどのモニタリング機能が充実していなかったのですが、三好さんの支援で見違えるほど変わってきています。定例会議が経営指標の報告の場ではなく、「この数字を確認したうえで、次に何をすべきか」という戦略を議論する場になっています。粗削りでも仮説をまずは立て、その検証に必要な観点を持ち寄り、迅速に仮説検証できるような体制に大きく変わりました。

三好: XAION DATAの経営陣は常に未来を見据えており、同社で構築したデータ基盤を活かした多様な事業を展開できる可能性を秘めています。ただ、スタートアップにとっては「全部を一度に進める」ことが必ずしも最適ではありません。だからこそ、「どこに集中するか」「どう成長の階段を上るか」を一緒に考えることが、私の大切な役割だと思っています。

実際のディスカッションでは、「今攻めるべき事業領域はどこか」「どのような顧客層を優先すべきか」といった問いを丁寧に掘り下げました。その際も、短期のKPIだけに縛られず、中期的な成長ストーリーとのバランスを意識しながら議論を進めています。加えて、その議論を実行につなげるために、モニタリングの仕組みを整えたり、次回の資金調達のゴールから逆算してマイルストーンを描いたりもしてきました。

経営陣が意思決定を単なる「議論」から「行動」へと変えていく姿を横で見られるのは本当に刺激的です。私は、その一歩が少しでもスムーズになるよう支え、ときには悩みを共有しながら歩調を合わせていく──そのプロセスに伴走できることが、最大のやりがいだと感じています。

佐藤:三好さんはアドホックに質問してもすぐに返答くださり、とてもフレキシブルに支援いただいています。

三好: 佐藤さんは、疑問や悩みをその場で率直に共有してくれます。そのリアルタイムなやり取りがあるからこそ、こちらも「ではこの人を紹介してみよう」「あの投資先の事例が役に立つかもしれない」とすぐに動けるんです。机上の議論ではなく、いま必要な支援をその場で返せるのは、こうした信頼関係と距離感があるからだと思います。この関係性をこれからも大事にしていきたいですね。

実は、私たちは半年ごとに経営合宿を開き、各投資先へのハンズオン支援を振り返る機会を設けています。そこでもXAION DATAへの伴走は特に高く評価されており、「ハンズオン大賞」をいただいたことが私自身の励みにもなっています。

日立製作所、シリコンバレーのスタートアップを経て起業

——起業に至った経緯を教えてください。

佐藤:起業したいという気持ちは中学生の頃からありました。卒業アルバムの将来の夢に「IT会社の社長になる」と書いていたくらいです。

新卒では日立製作所に入社し、大企業の一員として頑張っていましたが「このままでいいのだろうか」と思っていたんです。そんなときに、日立のグローバル人材育成プロジェクトで選出されてアメリカで働く機会をもらいました。そこでシリコンバレーのスタートアップと働く機会があり、マーケットに直接対峙して自分の力で世の中を変えようというマインドを持つ人たちと出会いました。それをきっかけに、私も会社の枠組みにとらわれず自分の力でやっていきたいと思うようになりました。

成果を出せたことでスタートアップから誘いを受け、4年半ほど働いた日立を辞めてシリコンバレーのスタートアップで、日本史者立ち上げを含め2年半ほど働きました。

——その後、XAION DATA設立にどのように至ったのでしょうか?

佐藤:アメリカで事業を経験したあと日本に戻ってきた際、HR領域には“情報の非対称性や既得権益に支えられた古い仕組み”がまだ強く残っていると感じました。こうした構造の中では、企業も個人も本来の力を十分に発揮できません。
同時に、日本では自己肯定感が低い人が多く、個人の価値が活かされにくい社会環境にも課題意識を持ちました。最初は教育を変えたいと考えましたが、平準化を重視する日本の教育の背景には、新卒至上主義や終身雇用といった“採用側の制度”が大きく関係していると感じました。
この因果関係をたどると、「教育を変えるより先に、採用の仕組みそのものを変えない限り、本質的な変化は起きない」と考えるようになりました。そこで、既存の構造に守られた採用領域に革新を起こすために、XAION DATAを立ち上げました。

——プロダクトを作るまでの流れについて教えてください。

佐藤:軸足を置いていたのは、中長期的に「データで市場価値を生む」というゴール設計です。これを実現するためにあらゆる戦略を考えた結果、HR領域から始めるのが最もゴール達成に良いという判断でスタートしました。

プロダクト開発にあたっては、キャッシュとリーガルの2つの側面で大きな課題がありました。キャッシュについては、まず人材紹介事業で収益を上げ、その利益をプロダクト開発に再投資する形で回しました。一方で、オープンデータを活用する際の法的な課題については、専門の弁護士に相談しながら業界の有識者とのネットワークを広げ、適切な運用や制度面での整理を進めていきました。当時は2、3人でこれらを同時に動かしていました。

オープンデータをダイレクトリクルーティングに活用するにあたり、関連する法制度やガイドラインを丁寧に確認し、行政とも継続的に意見交換を行うことで、透明性の高い運用体制を整えてきました。こうした取り組みが評価され、2024年3月には厚生労働省の「優良募集情報等提供事業者認定制度」において、国内初・唯一の4号優良認定事業者に選ばれています。

——現在の事業に、これまでの経験はどのように生きていますか?

佐藤:技術領域では、アメリカのスタートアップで最新の技術領域をインプットしたことが生きています。当時、日本のリクルートや現地のIndeedから事業領域の課題に対して技術的な相談を受ける側として、技術交換や意見交換をする機会もありました。最先端の技術やマーケットの概念を深く学べましたし、グローバルなネットワークを築くことができたと感じています。

——これまで特に大変だったことや難しかったことはありますか?

佐藤:会社経営では段階的に課題がシフトしていくので、毎年違った難しさに直面しています。まず感じたのは売上を作る難しさです。お客様に価値を提供して初めてお金をいただけるということを頭では理解していても、実際は容易ではなく、その本質的な難しさを痛感しました。

次に事業が軌道に乗り始めると仲間集めが課題になり、仲間が集まってくると組織作りの難しさにも直面します。これらは今でも感じている課題です。そして、次に出てくる課題はマーケットや外部環境だと考えています。

「技術を通じて世の中を良くしたい」という思いをベースに、まずHR領域で人の可能性を最大化する

——佐藤さんが経営者として大切にしている信念や考え方を教えてください。

佐藤:大切にしていることは三つあります。まず一つ目が、私たちのバリューの一つである「Integrity First」で誠実性です。他人に対する誠実性はもちろんですが、それ以上に自分自身と誠実に向き合い、弱いところを乗り越える姿勢を重視しています。人が成長するためには、自分と向き合う誠実性が不可欠だと、これまでの組織作りで確信しました。

二つ目は、同じくバリューである「Respect The Difference」であり、人に優劣はないという考え方です。当社は海外メンバーが多く、考え方の違いが多々ありますが、それはあくまで「違い」であって「優劣」ではありません。この文化を根付かせないと、人に対するリスペクトは生まれないため、人としても事業を作る上でも大事にしている考えです。

三つ目は「New, But Practical」という言葉で、我々がビジネスフィロソフィーとして掲げているものです。スタートアップとして常に新しいモノを作り続けつつも、顧客に価値を感じていただける実用的なものを作ろうという意味が込められています。アメリカで多くのスタートアップを見たときに感じたのが、自分たちを大きく見せようとして言動と実態が伴わない企業が多いということです。お客様に本質的な価値を提供できなければ、ものづくりとしての意味がありません。私たちは、先進的なプロダクトを作るチャレンジをしつつも、価値のある実用的なものを作りたいと考えています。こうしたプロダクトづくりの信念を共同創業者と共有しています。

——XAION DATAの今後の展望について教えてください。

佐藤:私たちは1つのプロダクトで上場を目指しているわけではなく、コアとなるデータ基盤を元に、中長期的に大きく成長していく事業構想を描いています。この構想を実現するため、まずは足元の事業をしっかり伸ばしつつ、投資家の皆様やステークホルダーの皆様に中長期的な未来を理解していただけるように、事業運営を進めていきたいと考えています。

私たちが目指す社会貢献は、「技術を通じて世の中を良くしたい」という思いです。今はHR領域において、人の可能性を最大化し、人が本来の活躍ができるような環境を実現していきたいと考えています。そのため、採用にも力をいれています。

——特に、どんな方を求めていますか?

佐藤:私たちが特に重視しているのが、プロダクトをいかに良くしていくかと、事業をどう伸ばしていくかの2点です。そのため、プロダクトマネージャーや事業を推進する事業責任者を担ってくれる人材の採用に注力しています。一緒に働きたいのは、先ほどお話しした当社の想いや価値観に共感してくださる方。それらを体現できる方と一緒に事業を大きくしていきたいですね。

——Angel Bridgeとしては、今後どんな支援をしていきたいですか?

林:XAION DATAはとてもポテンシャルのある企業で、直近の1〜2年で目覚ましく成長されています。我々自身もハンズオン支援にこだわって10年間やり続けてきました。「大変じゃないか」と言われることもありますが、支援することで喜んでいただけますし、我々自身の成長にもつながっています。営業支援も含めて、XAION DATAのハンズオン支援を続けていきたいです。

三好:
私たちが大切にしているのは「キャピタリスト自身が現場に入り込む」ことです。月次の定例会はもちろん、日々のアドホックな相談にも応じながら、経営陣と対話を重ねて課題や悩みを一緒に整理していく。数字や計画をただ確認するのではなく、「次にどう動くか」を共に考えるプロセスそのものに伴走することを意識しています。
私自身も、単なるアドバイスやリソース提供で終わるのではなく、経営陣と同じ視点で悩み、時には意思決定を共に担う気持ちで関わっていきたい。そうすることで初めて、その瞬間に本当に必要な支援ができると考えています。これからも困ったときや迷ったときには、気軽に頼っていただける存在でありたいですし、そのような関わり方を積み重ねていくことがAngel Bridgeらしい支援のあり方だと思っています。

この記事の監修者

Angel Bridge編集部

Angel Bridge編集部

Angel Bridgeは世の中を大きく変革するメガベンチャーを生み出すことを目指して、シード~アーリーステージから投資を行うベンチャーキャピタルです。プロファーム出身者を中心としたチームでの手厚いハンズオン支援に強みがあり、IT/大学発/ディープテックスタートアップへの投資を行います。

私たちは「起業家のサポーター」として、壮大で破壊力のある事業の創造を全力で応援しています。

所属
JVCA : (https://jvca.jp/)

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